OHIZUMI

痛みをとるだけの治療は、したくない。

諸田裕也

STORY 01

Moroda
Yuya

諸田さんは、どのような経緯で治療家の道を選ばれたのでしょうか。: 学生時代に野球で肩を壊したことが大きなきっかけかもしれません。自分のように怪我で引退する選手を少しでも減らしたいという想いから、大学を卒業後、整形外科に就職しました。最初はスポーツトレーナーを目指していましたが、働き始めて一般の方の治療にも携わる中で、「痛みを繰り返さない体づくりの大切さ」を感じるようになり、今ではそれを提供できる店舗づくりや治療家を育成することに軸足を置いています。人と関わることが好きなぼくにとっては、本当にいろんな治療家の方々と共に成長していけることは幸せな仕事だと感じています。
「治すこと自体の楽しさ」は、どのような時に感じますか?: 「患者さんの痛みがどのような原因で起きているのか」がわかるとやはり楽しいですね。特に慢性的な痛みの場合は、患部がわかっても痛みの原因は必ずしも患部にない場合が多いんです。だから、筋肉や骨のつながり、患部以外の患者さんの身体の特徴、実際に動作をしてもらった時の動き方などから、ひとつひとつ答え合わせをしていきます。その場で痛みがとれるだけでも、たしかに喜んではもらえますし、お金もいただけるかもしれません。でも、炎症をとっただけで、痛みの根本が解消されないと、また痛みが再発してしまう。そういう治療は、ぼくは「本物の治療」ではないと思うんです。
「本物の治療」は、どうしたらできるようになるんでしょうか。: これには、2つのポイントがあると思います。ひとつは、多くの症例を見ること。同じ症状でも、身体のクセや習慣によって痛みの原因は人それぞれなので、さまざまなケースを経験して知識をつけていくことで、状況を正しく把握できる判断能力を身につけることができます。もうひとつは、扱える治療手段を増やすこと。なぜ痛いのかが分かっても、それを大元から治すプランを立てられないと”本物の治療家”とは言えません。そのために、治療家はさまざまな治療手段を勉強して、蓄えておく必要があります。治療家の技量は、マッサージの上手さや鍼灸のテクニックだけではありません。どんなケースに対しても、治すプランを的確に立てて実行できる人こそ、ぼくの考える「本物の治療家」です。

STORY 02

OHIZUMIの治療家にはどんな人が多いですか。: OHIZUMIは痛みをとるだけではなく痛みを繰り返さないカラダにすることを本気で目指す集団なので、社内研修にも力を入れていますし、スタッフそれぞれが日々新しい知識やスキルを磨いていこうという気概を持った人たちが多いです。向上心の高いメンバーに囲まれて仕事をすることで、自分自身のスキルアップにもつながっていると感じます。逆に言えば、「なんとなく治療家になりたい」という人には、ちょっと厳しい環境と言えるかもしれません。どんなに若くても、患者さんにとってはぼくたちは「先生」なので、早く成長して一人前の治療家にならないといけません。なにより治療家って誇らしい仕事で楽しい仕事なはずですから、その楽しさを味わうためにも自分の腕を磨くことは必須だと思います。
諸田さん自身、こんな治療家になりたいという夢はありますか。: いい治療家をたくさん育てられる治療家でしょうか。私は今マネージャーをしていますが、自分と同じようにマネジメントをする人材をもっと育てていって、治療家としてキャリアを積みながら、長く幸せに働いていける会社をつくりたいと考えています。院長と聞くと、ハードルが高くて偉い人のように感じますが、実際にはせいぜい5-10人くらいのチームのリーダーで、それほど高い壁ではありません。自分の持てる知識や経験を後輩に伝えることで、より多くの治療家にキャリアアップの道をひらいていきたいです。
治療家を志す学生にメッセージをお願いします。: プロの治療家として、キャリアを積んでいきたい人。本当の意味でカラダを治す技術を身につけたい人。新しい治療に挑戦し続けたい人。そういう人にとっては、きっとOHIZUMIがフィットすると思います。そして治せる治療家を本気で目指す道には、努力も必要です。与えられた仕事をこなすだけではなく、自分で考えて工夫していくことが求められます。それでも、そうした努力の先には、患者さんにとっても治療業界にとってもあるべき「本物の治療」があります。もし、OHIZUMIの考え方に共感してくださる方がいれば、ぜひ一緒に働けたらと思います。