OHIZUMI

泥臭く動きつづけている人にだけ
チャンスはくる。

ディレクター井上俊平

STORY 01

Inoue
Shunpei

1年後、代表トレーナーになる: 今やっている仕事は大きく2つ。OHIZUMIの社内向け研修の講師としての活動と、社外でのトレーナーとしての活動。前者は、自分が海外の理論や評価の高い外部セミナーに月一は必ず参加しているので、その内容を社内に丁寧に落とし込んでいる。後者はメインではテニス日本代表のいわゆるナショナルサポート。日本代表選手たちのコンディショニングやストレングスの指導をおこなっている。

選手たちが国内にいるときはカラダの治療を治療院でしたり、ナショナルトレーニングセンターでトレーニング指導をしたり。テニスの場合は海外での活動がほとんどなので、試合に帯同して海外に行くことも多い。向こうでもコンディショニングとトレーニングの指導などやることは同じ。

そんな自分も、OHIZUMIを開業した当時は、院内での治療家としての仕事や、院内をきちんとまわすための社員育成などに想像以上に時間がかかり、創業から7年後にやっと自分自身の治療家としての道がはじまった。

「1年後に代表トレーナーになる」。そのとき、そう決めた。ツテもコネもない自分は、世の中から見れば「治療院のいち院長」。そこから日本代表のトレーナーになるには、険しい道が待っていると思った。けれど、まずは1年。1年は死ぬ気でやろうと決めた。

まずは活躍している優秀なトレーナー、これまで出会ってきた講師、トレーナー科の人たちに片っ端から連絡して、その思いを伝えた。これらの人たちがすすめてくれた本やセミナーも文字通り寝るまを惜しんですべて吸収した。なんでもいいからトレーナーとしての仕事をくれないかと頭を下げた。目標に1ミリでも近づくためにできることはなんでもやった。
やっていないから、できないだけ: 最初に参加したトレーナー向けセミナーも忘れられない。参加前は、自分はトレーナーとしての知識量が多いほうだと思っていた。ところが、講師の先生の話している内容が全く理解できなかった。100人くらい受講者がいたが、その教室内で自分が最下位だと思った。3日間のセミナーだったが、最終日には絶対にトップ10には入ってやろうと思った。ランチの時間も10分休憩の時間も、誰ともつるまず、ひたすら勉強した。帰宅してからも復習して、用語もすべて調べて覚えた。結果的に、そのセミナーの内容をいちばん身につけたのは自分であると自負できる実感があった。

どうしてそんなに本気になれるのか?単純に「たのしい」からだ。その知識や技術を身につけること、身につけた先の世界にワクワクする。どんなことでも、「やったらできる」と自分は思っている。「できない」とあきらめない。うまくいかなくても「やっていないから、できていないだけ」だと。

結果的には、本当に1年後に日本代表のトレーナーの仕事に行き着いた。2021年には東京オリンピックのテニス競技に大会トレーナーとして参加することができた。

代表トレーナーでの一番の思い出は、四大大会のひとつでテニスの聖地・ウィンブルドンへの代表チームのサポートでの参加。2022年6月の出来事だった。テレビで観ていた憧れの場所。そこに立つなんて想像できなかった場所。センターコートで試合を観たとき、正直感動した。やってきたことが報われた、という実感がこみ上げてきたのを憶えている。

STORY 02

動きつづける人にチャンスはくる

思えば、「日本代表のトレーナーになる」と決めたあとの1年間はいわゆる「休みの日」なんてほとんどなかった。好きでやっていたし、目標に近づいているという実感が、自分にとっての精神の休息だった。「明日、現場に行けるか?」と突然連絡がきても、すべて「YES」。自分で決めて、そこだけにフォーカスしていたから。本当にやる気があるかどうか。本当に好きかどうか。成功するために必要なのは、それをやりつづける覚悟だと思う。

治療家を志す若い人たちと話していて思うのは、「動きつづけろ」ということ。努力しつづけるのが大事なんだよと伝えたい。「治療家としての目標は?」と聞くと、みんな大きな夢がある。けれど、言われないと動かない受け身の人が多かったり、自分の手で調べればわかるようなこともやらなかったり、休みの日は家でゴロゴロしていたりする人は多い。泥臭くやるしかない。動きつづけていないとチャンスもこない。

OHIZUMIは、他の治療院に「治療家のホンモノの治療」を教えるような立場として日本の治療家業界を引っ張っていく存在でありたいし、なれると信じている。正直、現時点でも他院に教えられるレベルにはあるけれど、まだまだ目指す理想には届いていない。治療院としてのコンテンツを充実させて、「あそこを真似したい」と同業他社に思われるような存在を目指し、今日も治療家としての腕を磨く。

代表のメッセージ

代表
吉澤良平

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泥臭く動きつづけている人にだけ チャンスはくる。